こんにちは!なのはなです🌼
薬学部も含め大学受験も大詰めになってくる時期ですね💊
今回は薬学部に晴れて合格した方も、これから薬学部受験に向けて頑張る方にも、「薬学部って実際何を勉強するの?」という疑問にお答えするべく私がこの1年間薬学生として大学で勉強してきたことを元に、薬学部で学んだ勉強内容を大きな項目で10個ご紹介いたします✍️
同じ薬学部とは言っても大学によって多少の差異は出てくるかと思いますので、一般的な薬学部はこんな感じなのかな~と1つの目安として楽しんでいただけたら幸いです😊
薬学部で勉強すること
①高校の物理・化学・生物の復習
せっかく薬学部に入ったのに白衣を着てたくさん実験できないの…!?と入学当初は感じてしまう方もいるかもしれません😢
ただし、やはり実際は薬学部入学後の1年生の最初のうちは座学が9割でその内容も高校の復習がほとんどです。
しかし、私は高校で物理は履修していなかったように薬学部受験生の方は生物か物理のどちらかは履修していない方がほとんどだと思われます。
そのような方も一から内容を理解できるように丁寧に高校内容の勉強を解説してくれるので、大学の内容にもあまり苦なく入っていくことができます🙆♀️
せっかく薬学部に入って想像していた勉強内容と違い最初のうちはもしかしたら残念に感じてしまうかもしれませんが、先生方も仰るように、1年前期を乗り越えれば1年後期、そして2年生になれば嫌でも薬の名前や専門用語がたくさん登場するようになるので、専門的な勉強へのステップだと考えて高校内容の復習も楽しんでいただきたいなと思います!
②人体の仕組み
薬学部では薬が効く仕組みを最終的には理解しなければなりませんが、そのためには体の仕組みがまず分かっていることが第1条件です。
そのために体の仕組みを一から詳しく学びます。
体も頭のてっぺんからつま先まで、すべてが学習の範囲です!
更には外側からは見ることのできない内分泌系(所謂ホルモン)も学びます💪
用語の暗記とメカニズムの暗記、両方の暗記するための技術が必要となってくるため正直私は1番勉強に手こずった分野ですが、自分の体の中でもこんなことが起きているのか…!と考えることは勉強のモチベーションアップにも繋がり想像するだけでワクワクしました🤗
2年生以降のお薬との関わりの授業に繋げるためにも人体の仕組みの授業は大切にしておいて損はないと思います。
③有機化学
恐らく薬学部に合格されるほとんどの方が得意であったり好きという思いを抱いていられる方が多いかと思う有機化学。
薬学部に入るとこれでもか!というぐらいに専門的に有機化学を学べるため有機化学が好きな方は大いに期待していてください!
構造式もたくさん書きますし反応式もたくさん書く機会があります。
私は有機化学があまり得意ではなかったのですが、大学で有機化学の講義を受けてからは今までの有機化学への苦手意識は一体何だったのか?と思うぐらいに有機化学が大好きになりました💓
高校までは本当に基礎の基礎しか学ばなかった有機化学を、薬学部ではとにかく掘り下げて専門的に学べるため私が1番ワクワクした分野の1つです🍀
④濃度計算・pH計算
濃度計算ができない薬剤師はいない!と言われるほど薬学部では濃度計算は避けては通れません🙅♀️
たった1%のお薬の濃度が変化しただけでも患者さんにとっては命に関わります。
濃度計算ができない薬剤師は患者さんの命を守ることはできないため、決しておざなりにはできない勉強だと私は思います。
ただし、ケアレスミスもしやすく取っ付きにくい印象もある濃度計算…そんな計算分野も将来薬剤師として働く自分の姿を想像することで楽しく乗り切ることができました☺️
座学の授業、実験の授業を問わず先生から突発的に「じゃあこの溶液の濃度出してみて!」と問題が出されることもよくあります。
そんな時にサラ~っと濃度を出すことができたら何だか個人的にも気分が良くなりませんか✨?
薬学の世界だけに留まらず計算力を鍛えることは、日常の中で行う計算も得意になることに繋がります😌
⑤統計学
薬学部に入ると遅かれ早かれ統計学を学ぶことになるかと思います。
この科目はどちらかと言うと数学寄りで、例えば「検査をして陽性患者さんが〇人いたからこの検査の精度は〇%だ」というような統計を出すための科目になっていきます。
高校で学ぶ確率を応用した感覚と思って大丈夫です👌
確率が得意であった方はこちらの科目はかなり楽しく学べるのではないかと思います。
文章で出されると初めは「何を言っているんだ~😂」という感覚でしたが(笑)
先生が図を使った解法などを丁寧に教えてくださったため大きな苦手意識を持つことなく楽しく乗り越えることができました。
⑥薬用植物
私が1番薬学部っぽい!と思った科目がこの薬用植物です🌱
お薬と一言で言っても、植物が元となっているものもたくさん存在します。
そんな所謂薬用植物について学べるのも薬学部の醍醐味かと思います🙌
特に薬用植物の講義では講義資料にカラフルなお花のお写真もたくさん掲載されていたのでお花が好きな方は気分も高まると思います🥰
植物が病気を治してくれる、そう考えるだけで生き物ってすごいなあ…と私は感慨深くなりました。
生き物、植物の素晴らしさ、更に言えば人類の壮大さを私はこの科目を通じて感じました!
2年生以降は更にこの分野を広げて生薬の実習もあるようなので今からとても楽しみです!
⑦ミクロ単位の生物学
高校までは例えば生物の授業で細胞小器官(核やミトコンドリアなど)を学んだ方も多いかと思います。
薬学部では更にその深く深く奥深~くまで掘り下げていきます!
目には見えない細胞を勉強しているんだと考えると何だかとてもワクワクしてきました👍
特に楽しかったのは20種類のアミノ酸を覚えたり糖質、脂質、ビタミンの役割などを学んだことです。
普段何気なく口にする栄養素についても学べるので日常とリンクさせながら勉強に向かうことができます。
暗記量は膨大ですが、その分確実に自分の知識となってくれるのがとても嬉しいです👏
⑧英語
何で薬学部に入ったのに英語…😨と思う方もいらっしゃるかと思いますが、やはり教養科目としてほとんどの薬学部で避けては通れない科目だと思います。
実際私も理系人間なので英語はとても苦手で正直英語に向き合う時間は辛いものもありましたが、読む英文は医療寄りなので楽しく読むことができていた気がします。
あとは英語と言っても文系の学部のレベルのものが求められる訳ではないので、私個人的な感覚ではありますが難度はやや低かったイメージでした…!
やはり理系の学部で1番求められるのは理系の科目のスキルなので、英語と言っても果てしなく難しいことを学ぶ訳ではないのでその点は安心していただいて大丈夫かなと思います!
むしろ薬学部でしか出てこないような英単語も学べるので楽しく英語の講義に臨むことができました💁
⑨基礎的な化学実験
1年生はほとんどが座学と初めに言ったのですが、大学にもよるかとは思いますが基礎的な化学実験は後期になると行うことがほとんどです!
最初のうちは長時間の拘束に、終わってからは夜な夜なレポート…という生活にまずは体を慣らすことも大変かとは思いますが仲間と共にハードな実習期間を乗り越えていく喜びは終わった後に振り返ってみると本当に言葉にできないです🤲
高校生の時は「危険だよ」としか言われていなかった、例えば濃硫酸なども大学では自分の手で実際に扱うことになります。
地肌に薬品がつくのはものすごく危険なため大きなリスクを伴う実験ですが、その分達成感も大きく貴重な体験ができているという気持ちも大きいです!
実験のためのレポートも書くのは大変ですが、自分の手で作り上げることで文章力も高めることができます✏️
私もそうですが、実験をしたかったから薬学部に入ったという方は実験実習にはきっと心躍るかと思います💗
⑩討論を通じた倫理観
人と話すこと・コミュニケーション能力の向上という意味もあり、学生同士で討論をするという授業もありました。
倫理観について話し合ったり、話し合った内容をPowerPointでまとめプレゼンを行うといった内容の講義です。
自分の意見を他の学生の前で話すのはどうしても恥じらいが生まれたりと躊躇いがちにはなってしまいますが、自分の意見を大勢の人の前で言うことは後々大きな経験になってくれるのではないかと思います✊
話すことがあまり得意ではない方ほど、積極的に講義に参加して経験値を積むのが自身への投資にも繋がるのかなと私は感じます。
意見を言って、話し合って、それらをまとめて、形にして発表する…文字に起こすと膨大な時間と労力を使うように見えて実際やってみてもとても大変だなと感じましたが、どの講義にも通じるように終わった後の達成感は言葉にできませんでした。
特に患者さんとのコミュニケーションがとにかく大事になってくる薬剤師という職業。
大勢の人に意見を言い、更に他の大勢の人の意見を聞くということは学生のうちでないとなかなか機会はないと思うのでこれらの機会を存分に活用していただきたいなと思います💡
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私が薬学生として1年間学んできた科目は大きく分けると上記の10個に大別されます。
中には薬学部の勉強と直接的には結びつかないものもあり、すべての勉強においてモチベーションを保つことは難しいかもしれませんが、それでも自身の教養であったり仲間と会話する力を身に付けたりと無駄なことは一切ないと思っております💯
大変なことや想像と違った…と思うことも多い薬学部ですがそれ以上に喜びも多いのが薬学部の特徴です。
ぜひ一つ一つの講義を丁寧に乗り越えて楽しい薬学生ライフを送ってください💕
心から応援しています!
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